Mon petit Prince

フランス人の夫、0歳息子と暮らしています。4月から復職します。。

立ち合い出産のはなし

2018年の夏に息子を出産しました。その時の立ち合い出産のお話です。良かったけれどちょっと失敗もありました。

 

夫からは事前に立ち会いたい旨の希望を受けていました。

 

立ち合い出産はOKな方とそうではない方で結構分かれるような気がします。私も出産はキレイなものではないし、と心配でした。

 

特に、夫は別にそういうのが平気なわけではなく、夫として父親としての責任意識から希望していたので余計に心配でした。

 

でもまぁ、だらしない格好はすでに見られているから今更だし、結婚前に目の前で2回吐いたけどプロポーズしてくれたし、下から見なければ大丈夫と思いなおして立ち合いで挑むことにしました。

 

出産した産院では、夫の立ち入りに関するルールはこんな感じでした。

入院部屋:時間制限あり

陣痛室:立ち入り不可

分娩室:立ち入り可

 

陣痛が10分間隔になったのが金曜日の24時。そのままワールドカップのサッカーの試合を1つみてから病院へ行きました(今から思うともう1試合見ても良かった)。

 

このとき、陣痛室に入れられ、上記の通り夫立ち入り禁止だったことと子宮口が全く開いてなかったため夫は一時帰宅。私は、子宮口は全く開いてないものの、陣痛が激しすぎて歩けなかったので入院することに。

 

その後、待てども待てども子宮口は開かず、1日陣痛で苦しみ続けました。丸一日たった日曜日の24時ころ、子宮口はやっと5センチ開いたところで助産師さんに泣きながら終電で「夫を呼びたい」旨訴えました。

 

幸い同じタイミングで出産する人がいなかったこともあり、早めに分娩室に行って良いことになりました。夫もダッシュで駆け付けてくれました。

 

1日ぶりの再会!「もう苦しい、もう嫌、もう無理、もう我慢できない!」と泣きつきました。孤独を耐え抜き、夫に会えた喜びで涙が出てきました。

しかし、つないでくれた手はとてもべたべた。陣痛の波の間に一瞬ものすごく冷静になって手をふきました。(夏だったしアルコールちゃんとやったんだね!)

 

その後、「もう出てこないからいきんでいい」と助産師さんに言われ、助産師さんの指導する通りにいきみました。陣痛の波は近くのモニターでも見れたらしく、夫もタイミングとやり方をつかんで声がけしてくれるように。この時、フランス語だったのでちょっと気がまぎれてとてもよかったです。(苦しい中でもへえ、そういう言い方なんだと思った。)

 

そして1時間たってもまだ出てこない。助産師さんはいろいろと忙しく動き回っていたので声掛けしてくれない時間も結構ありました。そのとき、夫が声をかけてくれたのでさみしい思いをせずにすみました。

 

2時間くらいたってから、医師が電話で呼ばれました。先生が呼ばれてからはあっという間、にゅるんと出てきました。

(ちなみに先生は3回電話してやっと登場、だいぶ眠そうでした。翌日お会いしたときはメイクされていて誰かわかりませんでした)

 

赤ちゃんが産まれてからは夫は赤ちゃんのほうに連れていかれました。そして、そのとき事件は起こります。

 

それまで私の顔のほうに立っていた夫は移動の際、ついうっかり色々と処置するところを直接みてしまったそうです。

 

陣痛の苦しみは1か月ほどできれいさっぱり忘れた私と異なり、夫は「一生忘れないよ!目について離れない!」そうで、夫にトラウマを与えてしまいました。

 

(とはいえその後引きずっている様子はなく、私は夫がそばにいてくれたからこそなんとか乗り切れた面もあるので、総合評価としては立ち合いでよかったと思います。)

 

立ち合いされる方は、病院スタッフが慣れているだろうと思って安心せず、ご自身でも気を付ける必要がありそうです。良いですか、決して振り向いてはなりませんよ!